自分が遊んだゲームのことなどを中心に、適当に書いています。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◆去年の天江衣の牌譜について
PCで龍門渕高校の天江衣の牌譜を見ていた優希が驚くシーン、原作漫画だとPCのモニタは描かれていませんでしたが、アニメだとしっかり内容が表示されていました。5秒くらいしか映っていなかったと思うのですが、原作漫画で語られている展開にそったものになっていて、非常にクオリティが高いと思います。
以下、画面から読み取ったことを書いていきます。
・対局者について
画面右側(東一局)で、以下のようになっていました。
東家:(城山商業高校)守屋 幸代
南家:(龍門渕高校)天江 衣
西家:(裾花高校)戸隠 美穂
北家:(風越女子高校)池田 華菜
衣以外の選手を見ると、去年の決勝で惨敗した風越女子の池田と、「去年3位の城山商業」(※原作漫画2巻、P105、1コマめに記述あり)の選手がいます。残りの裾花高校は原作漫画だと4巻、P151、1コマめに、「秋の選抜で県ランキングを3位にまで上げた強豪」と言われていますね。
・状況
去年3位の城山商業と風越女子の池田がいるので、これは去年の県予選の決勝の大将戦の牌譜と見て間違いないはずです。全体を見ると赤牌が無いため、原作漫画4巻、P41、1コマめにある「去年は地味な競技ルールだった」という記述とも合致しています。
東一局で天江が和了って、画面左で親が移動しているので、左は東二局でしょう。
・天江衣の牌譜のどこがおかしいのか
「ワケわかんない」、「咲ちゃんより変」、と優希が言っていましたが、具体的にどこがおかしいのか考えてみました。
(1)東一局15巡めで七筒切りでなく、六筒切りで聴牌してリーチかけず。
ここはあまりおかしくないかもしれませんが、注目すべきポイントかと思います。
七索をツモってきた段階での衣の手牌と状況は、下記の通りです。
五六七(3)(4)(5)(6)(7)(7)(9)(9)567 南家、東一局15巡め、ドラ:(7)
ここから聴牌するように切るとすると、下記の3パターンの選択肢があると思います。
(A)ドラの七筒切りした場合
五六七(3)(4)(5)(6)(7)(9)(9)567 待ち:(2)(5)(8)
で見た目は二五八筒の3門張の平和ドラ1、高めが出れば567の三色同順が付きます。ただし五筒は自分で1枚使用、国士無双狙いと思われる親が3枚捨てていて残り0枚、実質二八筒の2種類の待ちになります。二筒も親が2枚捨てています。
(B)三筒切りした場合
五六七(4)(5)(6)(7)(7)(9)(9)567 待ち:(7)(9)
(C)六筒切りした場合
五六七(3)(4)(5)(7)(7)(9)(9)567 待ち:(7)(9)
どちらもドラの七筒と幺九牌のシャボ待ち、ドラ2で役はありません。待ちは2種類ですが、待ち牌の残り枚数が少ないです。ドラの七筒は自分が2枚使用で親が1枚捨てていて、九筒も自分が2枚使用で北家が1枚捨てています。
15巡めのため誰かが聴牌している可能性があり、ドラを捨てて放銃すると失点が大きいので、この聴牌を取ることもあるかもしれません。ただし役がないので、この聴牌を取って和了る気でいるならリーチをかけるか、ツモるかする必要があります。
実際に衣が選択したのは(C)の打六筒でした。残り2枚の和了り牌のうち、七筒は親の手牌にあり、最後の九筒をツモ。
自分だったら和了り牌の残り枚数と三色になる可能性があることを考えて、(A)のドラの七筒切りをしてリーチをかけていると思います。また、(C)の打六筒を選んだとしても、そのままでは出和了りできないのですぐリーチをかけると思います。
(2)東一局17巡めでツモ切りリーチ→海底を一発ツモ
ここはかなりおかしいです。残り1巡で海底で一発ツモすることを確信しているみたいです。漫画やアニメでなければ狙ってもなかなかできないように思います。しかも今回はシャボ待ちですし。
これで衣はリーチ、一発、門前ツモ、海底撈月、ドラ3の7飜で跳満を和了っています。また、このとき衣以外の3人は聴牌していませんでした。
(3)東二局8巡めで五筒切り
衣は配牌から両面塔子の四五筒を持っていましたが、ここで五筒を切ってしまいます。七対子、混一色、清一色、チャンタ狙いというわけでもないので不自然な気がします。
↑09/05/03 追記
インターネットで他の人の記事などを見ていて、123の三色同順狙いを見落としていたことに気付きました。これを狙いにいくならば全く不自然ではないですね。むしろここで五筒を切ったのに後で一筒を切ってしまう方が不自然だったようです。
(4)東二局20巡めで海底のみで和了り。
この局では全員が聴牌することになります。
まず15巡めに南家の裾花高校が、下記のように一盃口の六索単騎待ち聴牌として五索切り。
四四五五六六七八九(7)(8)(9)6 待ち:6
次に西家の池田が五索をチーして、下記のように鳴き一気通貫の三索の辺張待ち聴牌とします。
(5)(6)(7)12789南南 (チー)456 待ち:3
その後16巡めに北家の城山商業高校が八萬をチーして一向聴とします。
このさらに後、衣は18巡めに西家が捨てた一萬をポンして、下のように役無しで三萬の辺張待ち聴牌とし、四筒を切ります。
一二123345(2)(2) (ポン)一一一 待ち:三
この四筒を北家にポンさせて海底コースに入ります。北家はポンして下記のような喰いタン、高目で三色同順が付く五八萬の二面待ち聴牌になります。去年のルールで喰いタンがあるかどうかはわかりませんが。
3367(6)(7)(8) (ポン)(4)(4)(4) (チー)六七八 待ち:58
そして20巡め、衣は海底撈月のみで和了ります。ポンした後四筒を切って、北家に鳴かせることによって海底コースに入っているわけですね。
・全体を見て
原作漫画5巻、P67、3〜4コマめで「去年の天江衣の牌譜を見る限り」「県予選では二度海底を和了っている」という記述がありますが、その2回がまさにこの牌譜の部分ということになりますね。
この二局の結果だけみると衣は下記のような超能力を持っているように思います。
(1)海底牌が何かわかる。
→2回とも海底で和了っているからです。
(2)相手が聴牌かどうかわかる。
→東二局では南家、西家が聴牌しているところに、一人だけ一向聴の北家を鳴かせるために四筒を切っています。このことから、相手が聴牌なのか一向聴なのかどうか、ある程度わかっているからこそできたのではないかと思います。
以上です。とりあえず衣はすごい、ということがわかりましたね。
この考察を書くのにすごい時間がかかりました。自分はこれでレポート提出でもするつもりなのだろうか、なんて思いました。でもきっと自分がここに書いたようなことはもっと早く誰かが書いているんでしょうね。でもこういうのは自分で考えないと面白くないと思いましたので、一生懸命考えてみました。
PCで龍門渕高校の天江衣の牌譜を見ていた優希が驚くシーン、原作漫画だとPCのモニタは描かれていませんでしたが、アニメだとしっかり内容が表示されていました。5秒くらいしか映っていなかったと思うのですが、原作漫画で語られている展開にそったものになっていて、非常にクオリティが高いと思います。
以下、画面から読み取ったことを書いていきます。
・対局者について
画面右側(東一局)で、以下のようになっていました。
東家:(城山商業高校)守屋 幸代
南家:(龍門渕高校)天江 衣
西家:(裾花高校)戸隠 美穂
北家:(風越女子高校)池田 華菜
衣以外の選手を見ると、去年の決勝で惨敗した風越女子の池田と、「去年3位の城山商業」(※原作漫画2巻、P105、1コマめに記述あり)の選手がいます。残りの裾花高校は原作漫画だと4巻、P151、1コマめに、「秋の選抜で県ランキングを3位にまで上げた強豪」と言われていますね。
・状況
去年3位の城山商業と風越女子の池田がいるので、これは去年の県予選の決勝の大将戦の牌譜と見て間違いないはずです。全体を見ると赤牌が無いため、原作漫画4巻、P41、1コマめにある「去年は地味な競技ルールだった」という記述とも合致しています。
東一局で天江が和了って、画面左で親が移動しているので、左は東二局でしょう。
・天江衣の牌譜のどこがおかしいのか
「ワケわかんない」、「咲ちゃんより変」、と優希が言っていましたが、具体的にどこがおかしいのか考えてみました。
(1)東一局15巡めで七筒切りでなく、六筒切りで聴牌してリーチかけず。
ここはあまりおかしくないかもしれませんが、注目すべきポイントかと思います。
七索をツモってきた段階での衣の手牌と状況は、下記の通りです。
五六七(3)(4)(5)(6)(7)(7)(9)(9)567 南家、東一局15巡め、ドラ:(7)
ここから聴牌するように切るとすると、下記の3パターンの選択肢があると思います。
(A)ドラの七筒切りした場合
五六七(3)(4)(5)(6)(7)(9)(9)567 待ち:(2)(5)(8)
で見た目は二五八筒の3門張の平和ドラ1、高めが出れば567の三色同順が付きます。ただし五筒は自分で1枚使用、国士無双狙いと思われる親が3枚捨てていて残り0枚、実質二八筒の2種類の待ちになります。二筒も親が2枚捨てています。
(B)三筒切りした場合
五六七(4)(5)(6)(7)(7)(9)(9)567 待ち:(7)(9)
(C)六筒切りした場合
五六七(3)(4)(5)(7)(7)(9)(9)567 待ち:(7)(9)
どちらもドラの七筒と幺九牌のシャボ待ち、ドラ2で役はありません。待ちは2種類ですが、待ち牌の残り枚数が少ないです。ドラの七筒は自分が2枚使用で親が1枚捨てていて、九筒も自分が2枚使用で北家が1枚捨てています。
15巡めのため誰かが聴牌している可能性があり、ドラを捨てて放銃すると失点が大きいので、この聴牌を取ることもあるかもしれません。ただし役がないので、この聴牌を取って和了る気でいるならリーチをかけるか、ツモるかする必要があります。
実際に衣が選択したのは(C)の打六筒でした。残り2枚の和了り牌のうち、七筒は親の手牌にあり、最後の九筒をツモ。
自分だったら和了り牌の残り枚数と三色になる可能性があることを考えて、(A)のドラの七筒切りをしてリーチをかけていると思います。また、(C)の打六筒を選んだとしても、そのままでは出和了りできないのですぐリーチをかけると思います。
(2)東一局17巡めでツモ切りリーチ→海底を一発ツモ
ここはかなりおかしいです。残り1巡で海底で一発ツモすることを確信しているみたいです。漫画やアニメでなければ狙ってもなかなかできないように思います。しかも今回はシャボ待ちですし。
これで衣はリーチ、一発、門前ツモ、海底撈月、ドラ3の7飜で跳満を和了っています。また、このとき衣以外の3人は聴牌していませんでした。
(3)東二局8巡めで五筒切り
衣は配牌から両面塔子の四五筒を持っていましたが、ここで五筒を切ってしまいます。七対子、混一色、清一色、チャンタ狙いというわけでもないので不自然な気がします。
↑09/05/03 追記
インターネットで他の人の記事などを見ていて、123の三色同順狙いを見落としていたことに気付きました。これを狙いにいくならば全く不自然ではないですね。むしろここで五筒を切ったのに後で一筒を切ってしまう方が不自然だったようです。
(4)東二局20巡めで海底のみで和了り。
この局では全員が聴牌することになります。
まず15巡めに南家の裾花高校が、下記のように一盃口の六索単騎待ち聴牌として五索切り。
四四五五六六七八九(7)(8)(9)6 待ち:6
次に西家の池田が五索をチーして、下記のように鳴き一気通貫の三索の辺張待ち聴牌とします。
(5)(6)(7)12789南南 (チー)456 待ち:3
その後16巡めに北家の城山商業高校が八萬をチーして一向聴とします。
このさらに後、衣は18巡めに西家が捨てた一萬をポンして、下のように役無しで三萬の辺張待ち聴牌とし、四筒を切ります。
一二123345(2)(2) (ポン)一一一 待ち:三
この四筒を北家にポンさせて海底コースに入ります。北家はポンして下記のような喰いタン、高目で三色同順が付く五八萬の二面待ち聴牌になります。去年のルールで喰いタンがあるかどうかはわかりませんが。
3367(6)(7)(8) (ポン)(4)(4)(4) (チー)六七八 待ち:58
そして20巡め、衣は海底撈月のみで和了ります。ポンした後四筒を切って、北家に鳴かせることによって海底コースに入っているわけですね。
・全体を見て
原作漫画5巻、P67、3〜4コマめで「去年の天江衣の牌譜を見る限り」「県予選では二度海底を和了っている」という記述がありますが、その2回がまさにこの牌譜の部分ということになりますね。
この二局の結果だけみると衣は下記のような超能力を持っているように思います。
(1)海底牌が何かわかる。
→2回とも海底で和了っているからです。
(2)相手が聴牌かどうかわかる。
→東二局では南家、西家が聴牌しているところに、一人だけ一向聴の北家を鳴かせるために四筒を切っています。このことから、相手が聴牌なのか一向聴なのかどうか、ある程度わかっているからこそできたのではないかと思います。
以上です。とりあえず衣はすごい、ということがわかりましたね。
この考察を書くのにすごい時間がかかりました。自分はこれでレポート提出でもするつもりなのだろうか、なんて思いました。でもきっと自分がここに書いたようなことはもっと早く誰かが書いているんでしょうね。でもこういうのは自分で考えないと面白くないと思いましたので、一生懸命考えてみました。
PR
この記事にコメントする