七夕(たなばた)というのがあったらしい。

そういえば若い頃、旅の途中でこんな話を聞いたことがある。

地元の人の話によると、その地域では毎年7月6日〜翌7日の夜は七夕(たなばた)と呼ばれていて、なんと1年に1度奇跡が起こるというのだ。どんな奇跡が起こるのか、というところは忘れてしまったのだが、とにかく本当の話らしい。

「7」という数字は幸運の数とされている地域もあるし、それが2つ重なった日というのは縁起が良さそうだ。奇跡が1つや2つ起きてもおかしくない気もするな。こういうロマンのある話は大好きだ。

もっとも、もう7月8日になってしまったから、こんなことを話しても遅いか。余談だが、七夕というのは今の暦になるよりも、ずっと古くから存在したようなので、昔の暦でいう7月7日はもっと後になるぞ。

え、七夕の奇跡なんて本当に起きるのかだって？
・・・その答えは来年、君自身の目で確かめてみなよ。奇跡はきっと君の前に、さり気なく現れるだろうさ。

・・・はい。以上冗談でした。七夕の奇跡ならもちろんちゃんとわかっていますよ。どんな天気でも雲の上に行ければオールオッケーでしょうね。

7月7日は普通の平日のため、毎年何となく過ぎていくのを見守っているだけなのですが、ちょっともったいなく感じます。今まで自分が七夕を知らなかったとして、誰かから伝え聞いたとしたら、どんな感じになるかをちょっと想像して勢いで書いてみました。

「奇跡」という言葉はなかなかお目にかからないけれども、物語には奇跡が必要だと思います。宗教でも必要な言葉みたいですね。

幾つになってもロマンは大事にしたいものです。